高齢者の数が急増している日本の介護業界では、多くの現場で人手が足りなくなっています。
介護現場で活躍するスタッフは、子育てと両立している女性が多く、正月や夏季休暇、その地域の学校行事等に、一気に人手がなくなる事態に陥っています。
そのため、多くの介護施設が短期派遣のスタッフを雇って人員を補充しています。もし短期派遣の職場を探したいのであれば、こうした介護業界は大変狙い目だといえるでしょう。
実際、短期派遣という働き方は非常に便利な側面がありますが、短期ならではの問題があるというのは知っておいた方が良いです。
まず短期派遣で働く際に感じやすいのが、疎外感です。実際、少しだけしか働かないため、周囲の人と関わる機会はそこまでありません。同時に、周囲の人も「すぐにいなくなるよそ者」という認識を持ちやすく、自然と壁ができやすいです。
一人で黙々と仕事に打ち込むのが好きな方は平気かもしれませんが、周りの人と少しでも仲良くしたいと考えている人にとっては苦痛だといえるでしょう。
またさらに、短期派遣のポジションは非常に不安定で、先月は沢山仕事があったけど今月はほとんど無いと言った状況がいつ起こっても不思議ではありません。仕事が無くなったため解雇という形になる可能性も大いにあるため、安定性はかなり低いといえます。
そしてもう一つ、介護施設で短期派遣として雇われて利用者と関わる際、信頼関係を築きにくいという側面があります。
もちろん人にもよりますが高齢者の中には新しく会った人に対して、酷い人見知りをする人もいます。そうした人にとって、たまにしか来ないスタッフに世話をされる事は、ストレスに繋がります。そのため、実際に利用者にケアをする際は細心の注意が必要になってきます。